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飼い犬が近隣住民に噛みついたというニュースをテレビで目にすることがあります。この場合、飼い主が管理を怠っていたことが認定されると、数百万円の賠償金を負わされる可能性があります。このような万が一の事態に役立つのがペット保険の「ペット賠償責任特約」です。

ペットを飼っていると考えられるトラブルとは

ペットは生き物なので、十分なしつけをしていたつもりでも、時に思わぬトラブルを引き起こします。たとえば散歩中、突然犬がだれかに飛びかかって怪我をさせてしまうこともあるかもしれません。そこまでひどくなくても、不意に吠えられた人が驚いて後ろに転倒してしまう危険性もあります。また、深夜から早朝にかけて犬の鳴き声がうるさくて不眠症状を訴えた人に損害賠償が認められることもあります。ほかにも、ペット可のマンションでペットとともに暮らしていたところ、通常想定される範囲を超えて室内を傷つけてしまったために原状回復費用を請求された例もあります。たとえば猫の爪とぎによる柱や壁紙の破損を請求されるケースが考えられます。このようにペットを飼っていると、いつどのようなトラブルを引き起こしてしまうかわかりません。

トラブルが起きたときは被害者への対応が大切

トラブルになってしまったとき、確かにすべてのケースでペットの飼い主が悪いとは限りません。不当に高額な費用を請求されている可能性も否定できず、飼い主には飼い主としての言い分があるでしょう。しかし、どのような時でも事を荒立てようとせず、相手（多くの場合被害者）に対して誠実に対応することがとても大切です。被害者と深刻なトラブルになってしまうと、訴訟に発展する可能性があり、時間的にも経済的にも大きな損失を招くことになります。そうならないためにも、相手方には誠意をもって対応しましょう。もっとも、相手方の言い分をすべて鵜呑みにすることはやめ、納得できないことに関してはしっかりと飼い主の言い分を伝えてください。

トラブルを補償してくれるペット保険とは

トラブルになったときに賠償責任を補償してくれるのが、ペット保険の「ペット賠償責任特約」です。これは保険の加入者（被保険者）が飼っているペットが物損事故や人損事故を引き起こし、被保険者が法律上の責任を負ったケースにおいて保険金を支払ってもらえる特約です。示談交渉付のものであれば、被害者との煩わしいやり取りも代行してもらえます。主契約の保険料に月々百円前後を追加すれば付帯できますが、特約を設けていないペット保険もあります。また、被保険者に過失が認められないときなど、保険金が支払われないケースもありますので、あらかじめ確認しておいてください。大型ペットのほうがより大きなトラブルに発展しやすいので、たとえば大型犬を飼っている人は加入を検討した方が良いでしょう。
転ばぬ先のペット保険、http://kuro-pethoken.com/nyumon/3719/（引用日：2017.7.25）