犬の出産までの期間はどれくらい?気をつけることは?
2020年03月28日
犬を飼うなら、健康管理や気をつけるべき点について知っておくと良いでしょう。万が一、飼っている犬が自宅で出産することになれば、期間や母体の変化など気にしなければいけないことはたくさん出てきます。そこで今回は、犬の出産に関する情報を詳しくご紹介していきます。
犬の妊娠期間はどれくらい?
不妊手術を受けていない犬を飼うのであれば、妊娠の可能性は十分にあります。人間はおよそ10カ月間の妊娠期間を経て出産となりますが、犬の場合は9週間(2カ月程度)と短いのが特徴です。小型犬も大型犬も妊娠期間は変わらず、お腹で十分に育ててから出産することになります。計画的に交配させる場合を除くと、いつ交配したのかわからないままお腹が大きくなって妊娠に気がつくというケースも少なくありません。早期発見のためにも普段から生理のタイミングや排卵日についてチェックしておくことが大切です。人間と同じように食欲不振や嘔吐など「つわり」に似た症状が現れることもあります。妊娠の可能性がある場合は、速やかに動物病院で診てもらうと良いでしょう。
妊娠前期・中期・後期の母体の変化
妊娠期間を前期・中期・後期の3つに分けると、母体の変化もわかりやすくなります。妊娠初期から前期は、食事の内容に変化が現れやすいものです。例えば、いつものフードを食べなくなったり嘔吐したりと上手に食事がとれなくなることがあります。妊娠によるものであれば一時的なケースがほとんどですが、長く続くときには他の理由も疑ってみましょう。妊娠かどうかすぐに知りたいという飼い主さんも多く見られますが、初期はエコー検査をしても妊娠の有無を調べることができません。動物病院で妊娠が確認できるの、交配から20日程度経過した妊娠中期になります。この頃になると、お腹もふくらみが目立ちはじめ、食欲が増してくる犬がほとんどです。予定日が近づく妊娠後期には、お腹の赤ちゃんが動く様子が目視できることもあるでしょう。乳腺が張ったりお腹周りの毛が抜けたり、母体に現れる変化が大きいのが特徴です。
出産までに注意したいこと
犬の出産も人間と同じで、生まれるまでの時間やリスクも1頭1頭異なります。無事に出産できるように、妊娠の兆候があるときはかかりつけの動物病院で診てもらうことが大切です。計画的に交配するのであればタイミングもわかりやすいですが、散歩や脱走したときに飼い主が知らないうちに交配してしまったとすれば気づくのが遅れてしまうこともあるでしょう。妊娠中は母体の変化も大きく普段のケアでは不十分なことも多々あります。新しい命がお腹のなかで育っているときには、いつも通りのお世話ではなく食事内容や散歩の仕方にも注意しましょう。お腹が大きくなると食欲はあってもいが圧迫されて一度に食べられる量が減ってしまいます。そのため、食事の回数を4~5回に増やして少量ずつ食べられるようにするのがポイントです。出産が近づくと体温が低下するので、予定日の数日前から体温チェックをしておくと飼い主も心の準備がしやすくなります。