猫の体重の増え方は?体重管理はどうするべき?
2020年09月26日
猫は体調が変化すると、体重にその兆候が表れることがあります。太りすぎはもちろんのこと、痩せすぎにも気を付けなければいけません。猫の体重管理について理解を深め、愛猫の健康を守れるように備えておきましょう。
月齢ごとの体重の目安
猫は、生後3カ月まではみるみるうちに体重が増えていきます。小さな子猫の期間はあっという間で、1週間単位でどんどん成長するのです。品種や個体によって体重の増え方に差はありますが、生まれてすぐはどの猫も100g程度です。それが1カ月になると400g~500g、2カ月で950g~1kg、3カ月で1 kg~1.5kgと増えていきます。
生後半年ごろを迎えると少しずつ個体差が大きくなっていきますが、平均は2.5 kg~3kgです。この時期になると子猫のあどけなさが徐々に消え、凛々しい大人の猫の雰囲気へと近づいていきます。12カ月になると3.5 kg~5.0kgになり、成猫と呼ばれるようになります。ただし、大型描は2歳~3歳までゆっくりと成長を続けるのでこの限りではありません。愛猫の品種に合わせて、適切な管理をするようにしましょう。
肥満の見分け方と対策
もし、体重の増え方が上記より速いペースだったり、1歳を迎えてもどんどん増量したりする場合には肥満が疑われます。「肥満は万病の元」とよくいわれますが、これは人間だけでなく猫も同じです。糖尿病や脂肪肝などの病気のリスクが高まりますので、定期的に体重測定をしてあげましょう。
体重だけでなく「撫でるだけで背骨や肋骨に触れる」「真上から見てウエストのくびれがある」といったことも適正体重にある猫の特徴です。もし肋骨を見つけられなかったり、お腹がふっくらとしていたりする場合には太り過ぎていると言えます。飼い猫は自分で食事のコントロールができませんから、飼い主が食事の量やあげ方を見直し、調整してあげることが必要です。
体重が増えない原因とは
肥満だけでなく、体重が適正体重に届かない「痩せすぎ」も問題です。理想体重より85%以下になると痩せすぎと判断されます。理想体重については品種によって違いますので、獣医さんやペットショップで事前に確認しておきましょう。また、肋骨が見えていたりウエストが細すぎたり、痩せすぎの場合も見た目に変化が現れます。もし、愛猫の体重が思うように増えないと感じるなら、何らかの原因で食欲が減退していることが考えられます。
たとえば、口内炎や歯肉炎など、口の中にトラブルがあって食べるのがつらくなっているのかもしれません。あるいは、ストレスも食欲に影響を与えます。いつも通り食事を摂っているのに痩せてしまう場合には、慢性腎不全や糖尿病といった病気も考えられます。早めに獣医さんに相談して指示を仰ぎましょう。