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犬が震えているときは、原因を考えて対処することが大切です。単なる生理的な反応の場合もありますが、病気の症状である可能性もあるので慎重に判断しなければなりません。そこで今回は、犬が震える原因について詳しく解説します。

寒さが原因の震え

犬は寒さに強い動物ではありません。体温が下がると、筋肉を振動させることによって熱を発生させようとします。暖かい部屋から外に出たときや、寒暖差が激しい季節に震えている場合は、このケースを疑いましょう。震え方の特徴は、2段階に分かれていることです。
まず、寒さを感じた瞬間にブルブルと何度か大きく震えます。その後、動きが小さくなって細かく震え続けるのが一般的です。しばらくして体温が上がると自然に収まりますが、なるべく暖まりやすい状態にしてあげてください。毛布でくるんであげたり、暖房のきいた部屋につれていったりすると良いです。老犬や子犬は体温を調整する能力が低いので、震えが収まるまで時間がかかる場合もあります。

ストレスが原因の震え

不慣れな場所や大きな騒音など、さまざまな要因によって犬は緊張や不安、恐怖などを感じます。それらが精神的なストレスとなると、小刻みな震えとして表れることがあるのです。また、嫌な体験は記憶として残るので、反射的に震えるケースも少なくありません。
たとえば、自動車にクラクションを鳴らされて恐怖を感じた経験がある犬は、自動車を見るだけで震えてしまう場合もあります。震えるだけでなく、吠えたり逃げたりする素振りを見せた場合は、ストレスが原因である可能性が高いことです。対処法としては、ストレスの源から遠ざけてあげることが挙げられます。すぐに移動できない場合は、飼い主が寄り添って優しく撫でてあげると落ち着きやすいです。

体調不良が原因の震え

体調不良のサインとしても震えが生じることがあります。体調不良と言っても、車酔いのような軽度のものから、重大な病気によるものまで幅広いです。嘔吐や下痢を伴って震えている場合は、健康状態に何らかの問題があると考えましょう。そのほかにも、体調不良の理由によってはさまざまな症状が見られます。
たとえば、熱中症の場合はけいれんのような状態になり、発熱の場合は呼吸が荒々しくなります。中毒ならよだれを垂らすことが多く、低血糖ならぐったりするのが一般的です。骨折や関節症の犬は、痛みを感じて鳴き続けることもあります。震えだけでなく、そのような症状が見られたら病気の可能性が高いので動物病院に連れていくようにしましょう。