猫を2匹以上飼う時に気を付けることとは?
2017年01月11日
今回はすでに猫を飼っていて、後から新しい猫を迎え入れることを検討している飼い主さんのために、多頭飼いをするときの注意点を簡単にご説明します。
☆猫はもともと一人でも大丈夫
猫は本来単独生活をする動物です。犬などのように群れを作って生活するわけではなく、自分のテリトリーを作ってその中で生活しています。ほかの猫が自分のテリトリーに侵入すれば追い出そうとしてケンカを始めます。そういった性格のため基本的に猫は単独で生活することができ、一匹でいても寂しいと思うことはあまりありません。ですが、多頭飼いをすると猫同士がじゃれ合うため、室内で飼っている場合は運動不足解消やストレス発散になります。また、お留守番をさせる時も一匹より数匹いた方が寂しさは緩和されるでしょう。このようなメリットもありますが、多頭飼いをしようとする場合は注意点をしっかり踏まえた上で行うのが重要です。
☆多頭飼いする時の顔合わせ方法
先ほど説明したように、猫は自分のテリトリーを大事にします。そのためすでに猫を飼っていて後から別の猫を飼う場合、すぐに直接対面させることは避けましょう。すぐに仲良くなることはほぼありませんし、お互いに感染症や寄生虫などを持っていた場合それがうつる可能性もあります。まずは3~6日ほど違う部屋で過ごさせ、お互いの気配や臭いに慣れさせます。その間に病院へ連れていき病気などがないか検査してもらいましょう。対面させる時はケージなどに入れた状態で行います。最初は警戒するかもしれませんが、対面時間を少しずつ延ばしていき慣れさせていきます。猫たちが威嚇しなくなり、お互いの存在に馴れたようであればそこでいよいよケージから出し対面させます。このときに飼い主さんは猫から目を離さないようにしましょう。障害物がなくなったとたんケンカになることもありえます。このように多頭飼いをする時はだんだんと馴れさせていくことが大事です。
☆相性が良いかどうかは猫次第!猫にストレスのない環境を
猫の性格は遺伝子と生まれ育った環境で決まるといわれています。人の家で生まれた猫は人に馴れていますが一度でも野良を経験した猫は人を威嚇したり怖がったりします。また、一緒に生まれ育った親や兄弟などとはあまりケンカはしませんが、野良猫の場合は兄弟であってもテリトリー争いをすることがあります。多頭飼いの場合、すでに飼われていた猫にとっては知らない猫が自分のテリトリーにやってくるというストレス、新しく飼われる猫にとっては知らない環境に入るというストレスがかかります。オスとメス、成猫と子猫などであれば仲良くなりやすいですが、どうしても猫同士の威嚇がやまない場合や、見ていて危険を感じるようであればお互い別々のテリトリーを作って生活させてあげましょう。そういったことが難しいのであれば、諦めることも視野に入れなければなりません。その猫たちが育った環境や性格を踏まえたうえで、飼うことを検討しましょう。