猫にとってひげは重要!その役割とは
2017年04月08日
猫は顔が小さいわりに長いひげが何本も生えていて、一本くらいなくなっても大丈夫なのでは?と考えてしまう人もいるのではないでしょうか。目の上、口の横、両頬、あごと顔だけで計4か所、前足の後ろ側からも生えている猫のひげには、実はとても大切な役割があります。
☆隙間を通れるかを測るセンサー
猫は狭い隙間に入るのが大好きです。こちらが驚くような狭いところに居ることがありますが、その狭いところに入れるかどうかはひげがセンサーになって判断しています。まず、狭い隙間のような場所に入る前にひげを目いっぱい広げて、顔を入れてみます。その時にひげが当たらないかどうかを確かめて、ひげが当たらなければ体も通れると猫は考えるのです。狭い場所に顔を入れてじっとしていることがありますが、それはひげでその隙間に入れるかどうかを確認しているところなのです。また、猫のひげは平衡感覚をとる役割もしていますので、バランスをとるためにも猫のひげはとても重要なものとなっています。
☆危険なものから目を守る働きも
私たち人間も、目にゴミが入らないようにまつ毛がありますが、猫の目の上に生えているひげも目を守る役割があります。猫のひげは顔では4ヶ所から生えています。他の普通の毛と比べても深いところから生え、神経が集中し瞼とつながっています。ちょっとした空気の振動があった場合でもわかるような仕組みで、何かしら異変や振動、刺激などを感じると危険を感じて目を閉じて傷がつかないように守ろうとします。ひげで空気の流れを感じることもできるため、暗闇でもぶつからずに歩けます。このように、猫にとってひげは生活に欠かせないものだということですね。
☆切れたら一大事!
猫のひげは猫にとってとても大切な体の一部ですから、カットしたり抜いてしまったりすると元気がなくなり、猫によっては再び生えてくるまで部屋の隅でうずくまって動かなくなることもあります。暗いところも歩けなくなり、平衡感覚も失われてしまいます。また、猫は近くのものは見えにくいため口元のひげで食べ物を感知していることから、食べるのも大変になってしまいます。猫のひげは自然に抜け落ちて生え変わることもありますが、あまりにも頻繁に抜け落ちるのはストレスや病気であることも考えられますので、日ごろの体調管理と合わせて、ひげのチェックもしてあげるといいでしょう。猫のひげは空気の振動を察知して目を守り、隙間の幅を測って平衡感覚をとるなど役割がたくさんあります。猫が生きていくうえで大切な役割を何役もこなしていますので、抜いたりカットしたりしないようにしましょう。