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老猫と一緒に過ごすために必要なこと

一緒にいると癒される愛猫と過ごす時間はかけがえのないものです。しかし、猫は人より早く年齢を重ねていきます。老化に伴い、いままでとは少し違う行動がみられることに気づくことがあります。そのちょっとしたサインを見逃さず、高齢の愛猫が快適に過ごすためにできるだけのことをしてあげましょう。どのようなケアが必要になるのでしょうか。

老猫とは何歳から?

人間と猫は年の取り方が違います。人間の50歳くらいが猫の7歳といわれています。人間の70~90歳くらいの年齢になると、猫の長寿と考えられる年齢となり、12~16歳くらいになります。猫によって健康状態もさまざまですし、飼育環境にもよるので一概に年齢だけではくくれませんが、一般的に老猫とよばれるのは10歳くらいからというのが目安といえるでしょう。10歳を過ぎてくると、体力も落ちてきますし、さまざまな病気の心配もでてくることが考えられます。人間も年齢を重ねるにつれて体力や視力、注意力の低下がみられることがあります。愛猫もこれくらいの年齢から、日頃の行動に目を配るようにして、必要なケアを考え、快適に過ごせるように工夫をしていくことが大切です。

老猫のケア方法とは

猫はお気に入りの場所で、ぐっすり眠る姿がよくみられます。老猫は、睡眠時間がさらに長くなる傾向があり、快適に眠れるようにしてあげましょう。暑くて熟睡できないときは、猫用のひんやりしたマットを用意しましょう。お住まいの地域によっては、冬の気温が低く室内が暖かくならないこともあります。専用のヒーターを上手に利用することで、寒さを防ぎましょう。年を取ると体温調節が難しくなりますので、暑いときには涼しく、寒いときには温かくなる特殊な生地でつくられた猫専用の室内着などもおすすめです。また、筋力の衰えから運動が億劫になった愛猫には、楽しく遊べる場所をつくってあげるとよいでしょう。老猫専用のステップ(踏み台)があれば、体力に少し自信がない猫も安心して遊ぶことができます。高さが老猫でも無理なく登れるように工夫がされていたり、広さも十分とってあります。さらに、滑り止め防止加工が施されています。

高齢になると増える病気

人間と同様に、猫も寿命が延びれば病気のリスクが高まる傾向にあります。高齢になると増える病気についてみていきましょう。食欲がない、痩せてきた、脱水症状や下痢が続くようであれば、肝臓や腎臓の病気が疑われます。また、生活習慣病から糖尿病を発症することがあります。なかにはガンを発症するケースもみられます。猫も高齢化が進むと、人と同じような疾患にかかりやすくなるので注意が必要です。しっかり食べているのに、元気がない、急激に痩せてきたという兆候がみられたら、なんらかの病気が隠れている可能性があります。さらに、急に攻撃的になったり、無反応になったりするような場合は認知症であることが考えられます。いままでと違うと感じたら、自己判断をせずに病院で診察してもらうことが必要です。10歳を過ぎた猫を飼っているときは、快適に過ごすための工夫をし病気にかからないように注意しましょう。

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