猫の息が荒い!考えられる病気の種類
2019年08月31日
猫を飼いたいと思っている人は、病気のサインについて知っておくと良いでしょう。猫は言葉で体調不良を訴えることができないので、いち早く異変に気がついてあげることが大切です。ここでは、猫の息が荒いと感じたときに考えるべき病気についてご紹介します。
猫の息が荒いのは病気が原因かも
猫の呼吸が早いかどうか知るためには、まず普段の呼吸数や様子を把握しておかなければいけません。健康な猫であれば、1分間に20~30回のペースで呼吸をします。これを上回るペースで呼吸をしている場合は、体調が悪い可能性が高いと言えるでしょう。さらに、猫は通常鼻呼吸をするので、苦しそうに口で息を吸っているようであれば動物病院を受診するのがおすすめです。また、香箱座りのまま動かないときや鼻の穴を大きく開けて息をするのも呼吸が苦しいサインです。風邪を引いて鼻が詰まっているときも口呼吸になりやすいので、早めに対応してあげる必要があります。猫にとって鼻で呼吸ができないということは、とても苦しい状態であることを頭に入れておきましょう。
猫がかかりやすい呼吸器の病気
猫がかかる可能性がある呼吸器系の病気はたくさんあります。専門知識がない人が病気を判断することは難しいため、呼吸が苦しそうなときには動物病院で診察してもらうことが大切です。気管支炎や喘息など人間で起こりやすい病気もあれば、気胸・肺水腫・肺線維症など命にかかわるものもあります。気管支炎はウイルスによって引き起こされ、くしゃみや鼻水などの症状があらわれるのが特徴です。免疫力のない子猫や高齢の猫は症状が重症化しやすく、肺の病気にもなりやすくなるので早めに治してあげましょう。また、アレルギー反応によって喘息や体調不良を起こす猫もいるので、特定の食べ物や花粉・ハウスダストなどによる呼吸器系のトラブルにも注意が必要です。
飼い主ができる病気の予防策
猫を飼うなら病気を予防してあげることも大切です。風邪の症状からさまざまな病気につながってしまうことも多いので、まずは風邪の原因となるウイルスを寄せつけない環境を整えましょう。人間と同じように、空気が乾燥しているとウイルス感染のリスクが高まります。空気が乾燥しやすい季節は、加湿器を使うなどして室温を保つことがポイントです。また、猫風邪や猫ウイルス性鼻気管支炎はワクチンによって予防することもできるので、大切な家族の一員である猫のためにも必要に応じて接種すると良いでしょう。スキンシップを取りながら普段と変わったところはないかチェックしてあげるのも予防に効果的です。ペットは自分で体調不良を訴えたり薬を飲んで治療したりすることができません。だからこそ、飼い主が正しい知識を持ってケアする必要があります。