猫のこの行動ってなあに?
2016年03月05日
犬と比べても野生時代の習性が色濃く残っているとされる猫の仕草はとても独特ですよね。猫は全身を使って感情表現をしてきますが、習性に基づいた行動も多く、一体何のサインなのかわからないと感じることも多いのではないでしょうか?猫の気持ちを知るためには、行動が意味するサインについて学ぶことが大切です。今回はそうした行動パターンのうち3つをご紹介します。
☆前足でいろいろなものを踏みふみ!これってなんのサイン?
時々、猫が前足を交互に踏みふみする仕草をしている時がありますね。飼い主に抱っこされているときや、寝る前に毛布や布団の上にいるときにゆっくりと前足を動かしているのはどんな気持ちの表れなのでしょうか?実はこれは、赤ちゃんの頃に母猫のお乳を飲みながら、母乳がよく出るように前足で押していた習慣の名残なのです。大人になってこのポーズをするのは、満足感や親近感、信頼を感じた時だそうです。母猫に包まれながらおいしいミルクを飲む至福の時と同じような満足感を猫が感じているサインだと考えると、こちらまで幸せな気持ちになりますね。
☆足元にスリスリするのはどうして?
猫のボディランゲージの一つに、足元にカラダをすり寄せてくるというものがあります。これは、猫特有の挨拶の一種ですが、仲間意識や親近感の現れです。顔やしっぽなどの分泌腺から出る自分のにおいをこすりつけるマーキング行動ですが、これによって仲間であることの確認をしているそうです。道ばたで会った猫が体をすり寄せてくるのは警戒心がないことのサインと言えます。また、飼い猫であれば飼い主との関係をより親密にしたいという気持ちの現れです。ですから、猫が体をすりすりしてきた時にはそっと優しく全身をなでてあげ、親愛の情をこちらからも示してあげるようにしましょう。
☆ゴロゴロ言うのは嬉しいの?それとも威嚇?
猫をなでていると、喉の奥からゴロゴロという声が聞こえてくることがありますね。気持ちよさそうな顔をしているけど、実は怒って威嚇しているのではないかと心配になったことはないでしょうか。これは状況によっていろいろで、不快感や何らかの要求を表すためののどならしである場合もあります。しかし、一番多いのが、満足していることをあらわすサインであるケースです。うっとりとしたとろけそうな表情でゴロゴロと言っている場合には、上機嫌の幸せな気持ちを表していると考えられます。これも赤ちゃん時代の名残で、母猫の母乳を飲みながらゴロゴロと満足げに鳴いていたことの習性です。表情によって、どんな気持ちを表しているか分かることが多いですから、よく観察してみましょう!