猫アレルギーってどうなるの?
2016年03月29日
猫が好きなのに、猫アレルギーだという人がいます。猫をなでたり、同じ部屋にずっといたりすると、アレルギー反応が起こってしまうのです。猫好きにとって頭の痛い問題である猫アレルギーとは、どんなものなのでしょうか。
☆猫アレルギーってどんなもの
猫アレルギーとは、猫が分泌する成分を、人間の体の中の免疫が攻撃しなければならない異物として認識し、過剰に反応することによって起こるアレルギー反応です。原因になるアレルゲンは、猫がつくりだすタンパク質で、それが抜け毛やフケに乗って空中にまかれます。それを吸い込むなどしてアレルギー反応が出るのです。
最初はアレルギーを持っていないように見えても、ある程度長く猫と一緒に暮らすことで反応が表れることもあります。また、もともとアレルギー体質の人が、忙しくて睡眠不足などが続き、体調がよくないときに発症する場合もあるのです。自分が猫アレルギーを持っているかどうかは、検査を受ければわかります。初めて家に猫を迎えるときには、検査しておけば安心です。
☆気になる症状は
猫アレルギーの症状は、風邪を引いたときと似ています。くしゃみや鼻水が出て目がかゆくなり、のどが痛くなることもあります。猫をさわると、その部分が赤くはれたり、ぶつぶつができて、かゆみを覚えたりという皮膚の症状も出ます。
アレルギーといっても、人によって症状が軽い人と重い人がいます。症状が重い場合は、のどがゼイゼイするといった、ぜんそくに近い状態になることもあります。
でも猫を飼っていてそのような状態になっても、すぐに猫アレルギーと判断するのは早計です。まずは原因と思われるものを遠ざけましょう。アレルギーは、原因となるアレルゲンがなくなれば収まります。確実に原因を特定するには、やはり検査を受けたほうが早いでしょう。
☆アレルギーでも猫と一緒に暮らすには
自分が猫アレルギーだとわかった場合、猫を飼うことはできないのでしょうか。
よほど重いアレルギーを持っているなら別ですが、猫アレルギーでも猫と一緒に暮らしている人はちゃんといます。
大切なのは、アレルゲンを体内に取り入れないようにすることです。猫の寝床、好きな場所などを始めとして、家の中をこまめに掃除しましょう。空中に飛んでしまったアレルゲンは、空気清浄機などで取り除きます。抜け毛やフケが出るのを抑えるために、ブラッシングやシャンプーも、猫の負担にならない範囲で定期的に行いましょう。
アレルゲンになるタンパク質は、メスの猫だと分泌が少なく、オス猫でも去勢すると減ります。猫の種類によっても多い少ないがあるので、これから猫を飼おうと考えているなら、それを選ぶ目安にするのも1つの方法です。
また体調が悪くてアレルギーが悪化したときなどに備えて、かかりつけのお医者を持っておくと、アレルギーのコントロールが楽になるでしょう。