愛猫の健康は大丈夫?猫に接種できるワクチンの種類について
2020年06月20日
猫は、完全に室内だけで飼育していても感染症や病気にかかることがあります。飼う前の環境によって、既にウイルス感染している場合があるからです。抵抗力の弱い個体は軽い病気でも重症化することもあり、飼い主が容態に気づけないと手遅れになることもあります。愛猫の健康を守るためにもワクチンを接種することをおすすめします。
そこで、ワクチンの種類や費用、副作用などについて紹介しますので参考にしてください。
そもそも猫に予防接種って必要?
犬は、住んでいる市区町村に飼い犬登録をして狂犬病の予防接種をすることが義務付けられています。散歩中に迷子になったり、人に噛み付いたりするかもしれないからです。
しかし、室内で飼う猫はそんな心配がないので予防接種はどうしたらよいのか悩むでしょう。
結論としては猫には強制的にワクチン接種を必要とするものはありません。ただし、接種しておいたほうがよいコアワクチンと感染が心配される場合に接種させたいノンコアワクチンの2種類があります。生まれたばかりの子猫は、母猫から免疫をもらっていますが、それも生後3カ月には消失すると言われています。免疫が切れて病気になったときには愛猫も家族もつらい思いをしますし医療費もかかってしまいます。できるだけ事前に予防接種を受けることをおすすめします。
猫に必要な予防接種と費用
かかりつけの獣医により、1種類、3種混合、5種混合、7種混合などのワクチンを扱っています。予防できる病気は、猫ウイルス性鼻気管炎、猫汎白血球減少症ウイルス、猫カリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、猫クラミジア感染症、 猫免疫不全ウイルス感染症などです。室内だけで飼う場合と外に出る機会がある場合とでは、すすめられるワクチンも異なります。この辺は獣医師の方針にもよるため、獣医師によく相談して納得の上接種してください。
ワクチンの数が多くなるほど費用は高くなります。1回の接種で、だいたい3000円から13000円前後になります。子猫は生後2カ月と3カ月の2回の接種が推奨されています。その後は、成猫だと1年に1度の追加接種が必要です。
ワクチンによって副作用は出ないの?
人が予防接種をする際は、医師から副作用に対する説明があり、納得した上で署名してワクチンを接種しています。猫の場合でも、副作用がまったくないわけではありません。
一番心配なのがアレルギー反応によるアナフィラキシーショックです。症状があらわれるとすればワクチン接種後10分~60分です。その間に異常な興奮、けいれん、おう吐、よだれなど明らかに様子がおかしいときはすぐに対処しなければ命にかかわることもあります。
そのため、ワクチン接種後しばらくはそのまま病院で待機して様子を観察する必要があります。その間に何も起こらなければ、その後、ほかの副作用が出てもそれほど重症化することはありません。しかし、副作用を恐れてワクチン接種をしないと病気に対するリスクが高まるばかりです。体調の良いときに定期的にワクチン接種することをおすすめします。