猫の多頭飼いがしたい!その魅力や注意点について
2020年08月01日
空前の猫ブームと言われる昨今、猫を飼う人の数は増加傾向にあります。猫との生活はとても楽しく、たくさんの癒しも与えてくれます。一方で、思いのほか手がかからないことから「多頭飼いしてみようかな?」と考える人も多いのではないでしょうか。
そこで、猫の多頭飼いを考えている人へ、多頭飼いの魅力や注意点などについてご紹介します。
猫の多頭飼いの魅力
猫の多頭飼いには、さまざまな魅力があります。
猫は短時間であれば、1匹でも留守番が可能な動物です。仕事や通学で家を空けることが多い人にとっては、とても飼いやすい動物ですが、1匹ではやっぱり寂しそうと思うこともあるでしょう。一般的に単独行動を好むと言われている猫でも、ペットとして飼われている場合は一匹での留守番に寂しさを感じているかもしれません。寝ている時間が多い猫ですが、仲間の猫がいることで体を動かして遊ぶようになることもあります。留守番の寂しさや運動不足を解消できることは、愛猫にとっての大きな魅力と言えるでしょう。
多頭飼いは飼い主にとっても魅力があります。猫の数が増えることによって、猫がもたらしてくれる楽しさや癒しも増幅します。数に比例するというわけではありませんが、個性あふれる猫たちとの暮らしは、これまで以上の幸せを感じられることでしょう。
猫の多頭飼いのデメリットや注意点
一見すると、いいことばかりのように思える猫の多頭飼いですが、デメリットもあります。
猫の飼育には、1匹の生涯に100万円以上ともいわれる費用がかかります。数が増えれば当然のことながらその費用もかさむことになるでしょう。実際は、餌や消耗品は大容量での購入が可能になるため、単純計算はできませんが、一匹より確実にかかることは間違いありません。ワクチンなどの医療費も計算し、費用面の問題がないか確認しましょう。
多頭飼いでは、1匹飼い以上に愛猫の体調管理が大切になります。1匹が感染症にかかれば他の猫にも感染してしまいます。その場合、医療費は想像を絶するものになることもあります。愛猫の様子に異変がないか常時気に掛け、体調管理に努めましょう。
集合住宅での多頭飼いは、メリットがデメリットになってしまうことも考えられます。猫同士で遊んだり、追いかけっこをしたりすることで発生する音が騒音のクレームを呼んでしまうこともあるので、相応の対策が必要になります。
猫の多頭飼いは、考えられるデメリットに対して、飼い主として責任を持って対応することが何よりも大切です。
家庭で飼う場合何匹くらいがいい?
猫の多頭飼いにおいては、一概に「〇匹が適切である」と言い切ることはできません。現在の住環境やライフスタイルによって、適した数を考えていきましょう。
今現在、1匹の猫を飼っているのであれば、もう1匹をうまく迎え入れることから始めるといいでしょう。猫には相性があるので、一度に数匹を迎え入れるのはリスクが高くなります。また、飼い主が多頭飼いに慣れる意味でも、まずは2匹をしっかりと飼育できるようになることが大切です。一方、現在は猫を飼っておらず、どこからか子猫を譲渡してもらう場合は、数匹の兄弟猫を一緒に迎え入れた方がいいケースもあります。子猫は兄弟猫と一緒に生活することで社会性を学んでいくと言われています。幼い頃は兄弟同士で遊ぶことが多くても、結果として人懐っこい性格になることが期待できるでしょう。
猫は生後半年ほどで子孫を残すことができるようになるため、その時までに去勢・避妊手術を受けさせることが必要になります。その点も踏まえて、生涯にわたり十分なお世話ができるか、適切な医療を受けさせられるかを総合的に考えましょう。その上で「この数なら大丈夫」と確信を持てる数が、自身にとっての適切な頭数です。