猫にあげるのはダメ!危険な食べ物3選
2016年04月10日
猫を初めて飼う場合に注意しなくてはならないのが食べ物です。健康な人間であれば問題なく食べられるはずの食材が、猫にとっては命取りとなってしまう場合もありますので、事前に勉強して必要な知識を取得しておきましょう。
☆玉ねぎはエキスだけでも危険!最悪の場合、死に至る可能性も……
玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分は猫の赤血球を破壊します。これによって、血尿や貧血、目の結膜の白濁、嘔吐、下痢、黄疸といった症状が現れます。
症状の重さは個体によって差があり、反応が強く出れば命に関わる場合もあるので要注意です。また、玉ねぎそのものではなく、そこから出たエキスを口にしただけで発症する子もいますので、スープやみそ汁などを与える場合も注意が必要です。
アリルプロピルジスルファイドは、玉ねぎだけでなく長ねぎやニラにも含まれるので、これらの食材も誤って食べさせないようにしましょう。
ちなみに、発症まで1日~数日ほど潜伏期間があるので、万が一玉ねぎを与えてしまった場合、すぐに症状が現われなくても油断は禁物です。
☆チョコレートはカカオが多く含まれているものほど毒性が強い
チョコレートの原材料であるカカオには、テオブロミンという苦み成分が豊富に含まれています。リラックス効果やダイエット効果など、人間にとってはありがたい働きをしてくれるテオブロミンですが、実は、猫にはこれを体外に排出する機能が備わっていません。
猫の体内に蓄積されたテオブロミンは、嘔吐、不整脈、下痢、発熱、けいれんといった症状を引き起こします。
カカオが多く含まれているものほど猫にとっての毒性は強くなりますので、ブラックチョコレートやそれ以上にカカオ含有量の多い高カカオチョコレートはより危険度が高いといえるでしょう。
玉ねぎと違って発症までの時間は短く、口にしてから4時間以内に症状が出始めます。長いと3日ほど続き、最悪の場合、突然死してしまうこともあります。
☆実はニンニクにも玉ねぎと同じ成分が含まれています
ニンニクにも、上で紹介した玉ねぎと同じようにアリルプロピルジスルファイドという成分が含まれているので、大切な飼い猫が口にしないように気をつけましょう。
誤って摂取してしまった場合に引き起こされる症状についてですが、玉ねぎを食べた場合と同じく、貧血や血尿、下痢、嘔吐などが挙げられます。
玉ねぎもそうですが、加熱によって毒が消えるということはないので、料理に含まれるエキスなどにも注意が必要です。鱈のムニエルや鯖のみそ煮など、ニンニクを使った魚料理が食卓に並んだ際は、飼い猫が隙を見てつまみ食いしないように気をつけましょう。ニンニクを効かせたスープを床にこぼしてしまった場合も、猫がうっかり舐めてしまわないように、すぐ拭き取るように心がけて下さい。