愛猫が飛びつくおやつ!どれくらいあげるのが適切なの?
2017年03月11日
猫が可愛く甘えるようにおやつをねだると、ついついあげすぎてしまうなんてことはありませんか?おやつをあげるのは、猫のストレス軽減や、普段の食事で摂りきれない栄養素の補給に役立ちますし、なにより猫とコミュニケーションをとれ、飼い主と猫の絆を深めることができます。しかし猫が欲しがるままにおやつをあげてしまうと、猫がご飯を食べてくれなくなる可能性もありますし、最悪猫の健康を損ねてしまいかねません。そこで今回は、おやつの適切な量やあげるタイミングなどについてお話していきます。
☆全体カロリーの10%が目安!
おやつのあげすぎは肥満につながります。猫は肥満になると関節炎やケガの恐れがあるのであげてもいい量を把握するのが大切です。
その目安となるのが、1日の摂取カロリーの10%まで。特に市販のおやつはご飯よりもおいしく作られているため、総カロリーの10%以上の量をあげてしまうと太ってしまったり、選り好みしてご飯を食べなくなったりしますが、10%未満だと主食となるキャットフードの栄養バランスに影響しないといわれています。
成猫の1日の摂取カロリーは「猫の体重(kg)×70~80g」で求めることができます。この70~80の数値は運動量で変わります。もし運動量が少ない場合は70、運動量が多い場合は80で計算します。また子猫の場合は100~200(これも運動量が少ない場合は100、多い場合は200で計算)、シニア猫は60で計算します。
例えば運動量の多い成猫(4kg)の場合、4kg×80=320kcalとなります。そのため1日に与えても大丈夫なおやつは、320kcalの10%の32kcalまでとなります。こう見ると少なく感じるかもしれませんが、猫の健康を守るために必ず守りましょう。
☆栄養の偏りに気を付けて
おやつは猫の好物をあげるのが一番ですが、毎日あげすぎてしまうとご飯を食べなくなってしまう可能性もあります。栄養が偏ってしまうと様々な病気の原因にもなるので、飼い主がしっかりと気をつけたいところです。
そこでおやつを与える際に考えてほしいことは、猫にとって必要な栄養素が何か見極めることです。例えば猫が便秘気味だったら食物繊維が豊富なおやつ、貧血なら鉄分がたっぷり入ったものなどを与えるといいでしょう。今では各メーカーがこぞって、美味しくかついろんな猫に合ったおやつを販売しているので市販品から選ぶのもいいでしょう。もし市販のおやつに抵抗があるという方は、ささみジャーキーやさつまいもクッキー、卵ボーロなど、自宅でも簡単に作れるので、試してみるのもおすすめです。
☆欲しがる時、しつけをしたい時に有効!
おやつをあげる回数は、猫が欲しがるままにではなく、1日に1回か2回ほどに抑えましょう。タイミングは特に決まったものはありませんが、ご飯と同じタイミングであげずに、食生活が乱れないよう食事の間にあげるのがよいとされています。
また、しつけ時におやつをあげると、しつけの効果が上がります。例えばトイレの場所を覚えたり、テーブルの上など乗ってほしくないところから降りたりといった行動を上手にできたとき、ご褒美としてあげると、猫のやる気がアップして学習するようになるのでおすすめです。可愛くねだられると、ついあげたくなってしまいますが、あげすぎは猫の健康にNG。少しでも長生きしてもらうためにも、日頃のおやつは程々にして、少し贅沢にあげるのは年に数回だけにしましょう。猫の健康を管理できるのは飼い主だけなので、ときには心を鬼にしてしっかり管理してあげることが大切です。