猫の本能!?獲物を見せたがるのはなぜ?
2017年04月01日
猫を飼っている人たちにとって『あるある』と言えるのが、飼い猫がネズミや小鳥などの狩りの獲物を家に持ち帰ってくることです。自分の餌にするわけでもなく、どうして飼い主に獲物を見せたがるのでしょうか?
☆猫の狩猟本能は今も生きている!
猫はもともと狩猟生活をしていた生き物です。野良猫を見ていると、とても上手に餌のある場所を探り当て、小動物や生ゴミを食べているのが分かりますが、これは今もなお狩猟本能が生きているためです。そして飼い猫であっても狩猟本能は息づいています。どんなに人間の生活になじんでいても小さくてすばしっこい動物を見ると猫は本能を抑えることが出来ません。素早く相手に飛び掛り、仕留めてしまいます。猫用のおもちゃにはひも付きの人形やゼンマイ式のネズミがありますが、これらは猫の狩猟本能をくすぐるための工夫がなされているものといえます。
☆褒めてほしい?狩りを教えてあげたい?
しかし、本能のために狩りをするならどうして飼い主に獲物を見せる必要があるのでしょうか。よく言われるのは獲物が猫から飼い主に払う『家賃』だという考え方です。猫からすると、なついている飼い主にはもっともっと褒めてほしいものです。そこでプレゼントをすることでもっと褒めてもらおうと考えるとされています。また、野生の頃、親の猫に『自分はもう一人前になった』という証明のため獲物を見せていた名残もあるのでしょう。一方で、猫が人間を教育しているという説もあります。猫は飼い主を家族だと思っていますが、その家族が狩りをする様子もなく暮らしているのは猫にとっては生死にかかわる大問題です。そこで家族に狩りを教えてあげようと、まずは自分が手本を示しているとも言われています。
☆大きな心で受け止めてあげよう
本当のところは猫にしか分かりませんが、確実に言えるのは猫が獲物を持ってくるのは『いいこと』をしているつもりということです。獲物を見せられると躾が足りないと思い猫を叱りつけてしまう飼い主がいますが、実際には飼い主になついていて愛情を感じているからこその行動なのです。小動物や小鳥を処理するときの気持ちはありがた迷惑でしょうが、それでも飼い主には大きな心を持って受け止めてほしいところです。飼い主に好かれたい猫の気持ちを思えば、獲物になった動物には悪いものの、いじらしさが沸いてくるのではないでしょうか。これからは猫が獲物を捕ってきても怒らずに『ありがとう』と声をかけてあげることをおすすめします。