猫ちゃんが毛玉を吐いて困った時の適切なケアとは?
2017年09月24日
猫ちゃんを飼ったことがない人にとっては「猫って毛の玉を吐くの?」と不思議に思うことでしょう。猫ちゃんが毛玉を吐いてしまうメカニズムや、毛玉を吐く猫ちゃんにどんなケアをしてあげたらいいのか、お伝えします。
毛玉を吐いてしまうのはなぜ?
猫ちゃんが体を丸くして毛づくろいしている姿は、よく見られる光景です。きれい好きな動物である猫ちゃんは、1日の間に3時間から4時間もの時間を毛づくろいにあてているとも言われています。猫ちゃんの舌はザラザラとしているので、自分の毛を整えるのに便利な反面、毛が引っかかって飲み込みやすいという性質があります。飲み込んだ毛が胃の中に溜まってくると、固くなって詰まってしまうこともあります。詰まってしまわないように、毛玉として吐き出すのは猫ちゃんにとって必要なことなのです。
では、猫だったら必ず毛玉を吐くのかというと、猫ちゃんによって違いがあります。短い毛の猫ちゃんより、長い毛の猫ちゃんが毛玉を吐きやすい傾向があります。
毛のお手入れをしてあげる
毛玉を吐きやすい猫ちゃんに対しては、専用のブラシを使ってブラッシングしてあげましょう。春や秋の季節の変わり目は、暑さ寒さに向かって猫ちゃんの毛が生え代わる時期なので、抜け毛が多くなります。特にふわふわとした長い毛の猫ちゃんは、表面の毛とその下の毛と性質の違った毛を持っています。自分で毛づくろいができないノドの部分や頭の上は気持ちよさそうにブラッシングさせてくれる猫ちゃんは多いですが、一緒に体もブラッシングしてあげましょう。
毛玉を吐くことが多いもののブラッシングは嫌いという猫ちゃんに対しては、毛をカットしてもらったほうが良い場合もあります。心配な場合は、猫ちゃんがお世話になっている獣医師に相談しましょう。
フードで改善することも
販売されている猫ちゃんのフードに中には『毛玉ケア』や『ヘアボールコントロール』と記載されている物があります。食物繊維を多めに含んでいるフードで、猫ちゃんの胃や腸を刺激して便と一緒に毛玉を出してもらう働きがあるとされています。味の好みがハッキリしていて『毛玉ケア』フードを食べてくれない猫ちゃんの場合には、少ない量で回数を多くして食べさせるという方法もあります。一度にたくさん食べる場合に比べて、少しずつ食べたほうが胃腸の働きが活発になります。
また、外にお出かけする猫ちゃんは草を食べて胃腸を刺激することもあるようです。室内飼いの猫ちゃんには、販売されている『猫草』を試してみても良いでしょう。そして、いろいろ試しても苦しそうにしている場合には、早めに獣医師に相談することをおすすめします。