これってストレス?気をつけたい猫との接し方
2016年02月09日
猫がストレスを感じると、食事を摂らなくなる、粗相をする、毛づくろいの時間が長くなるなどの症状がみられます。また、よく鳴くようになったり、落ち着かなくなったりすることもあります。ここでは、気をつけたい猫との接し方についてまとめました。
☆猫が安心できるスペースを確保する
猫は、気まぐれなところがあり、単独での行動を好むともいわれています。また、自分が安心して生活できるスペースを求めます。そのため、トイレの位置なども含め、常に同じ状態にあるように意識しましょう。トイレが汚れていないことも大きなポイントです。
また、猫は大きい音やニオイにも大変敏感です。猫が嫌がる音を発するものが身近にないか、今一度確認することも大切です。室内の香水がストレス源になっているかもしれませんので、その点にも注意しましょう。
なお、猫が好むのは室内を見下ろすことができる高い場所です。お気に入りの場所を作ってあげるために、家具に段差をつけて上り下りできるようにしたり、キャットタワーを設置したりすることをお勧めします。「爪とぎ」ができる環境を整えることも大切ですね。
☆普段からの猫との接し方を考え直す
猫は、もふもふして柔らかそうなイメージがありますね。また、何気ないしぐさがかわいいことから、ついつい抱きしめたくなります。しかし、猫にとってはそれが大きなストレスになることもあるのです。
猫に触れるのは、むこうから擦り寄ってきたときだけにしましょう。また、尻尾やお腹を触ると嫌がられます。猫をなでるときは、耳の後ろ、喉や首回り、背中などにして、長時間なで続けないことも大切です。
なお、猫には狩猟をするという本能が備わっています。そのため、猫じゃらしや釣竿タイプのおもちゃなどを使って運動不足を解消しましょう。ちなみに、猫と遊ぶ時間は1日10分程度でいいでしょう。また、狭い場所を好む習性もあるため、猫のプライベートスペースとして用意しましょう。
☆引っ越し時には注意
引っ越しによって環境が変わることは、猫にとっても大きなストレスになります。また、食事をしなくなることも出てきます。
食事ができない状態が3日以上続くと脂肪肝になりかけ、肝機能障害を引き起こす恐れが出てきます。体の衰弱も深刻です。もし、食欲不振がみられたら、速やかに動物病院の受診をお勧めします。下痢や便秘などのときも注意が必要です。
また、引っ越しを機にトイレや毛布などを新調したいと考える人もいますが、猫が新しい環境に馴染むためには、これまで使ってきたものを持っていくことが大切です。もし、可能ならこれまで通りのレイアウトをしましょう。
なお、引っ越し当日には多くの人が出入りしますので、その前に、お風呂場に猫を入れておきましょう。そうすることで、猫が粗相をしたときも安心です。