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犬と生活をするうえで困ることのひとつに、無駄吠えがあります。無駄吠えは、一緒に犬と生活するうえでストレスにもなりますし、近隣住民にも迷惑がかかります。無駄吠えをなくすにはしつけが必要ですが、しつけをするときにも注意する点がいくつかあります。

なぜ犬は吠えるのか

犬が吠えるのは、あくまで自然な行為です。犬はコミュニケーションのひとつとして吠える行為を行います。しかし、人間生活では吠える行為を不快に感じ、「無駄吠え」と認識されてしまうのです。犬が吠える原因としては「欲求不満」「要求」「分離不安」「恐怖」「痛み」「投薬」「認知症」「社会的促進」が考えられます。吠える内容によっては、怪我を負っている場合や病気の可能性も考えられますし、ほかの原因であっても犬が何かを伝えようとしているサインで吠えていることがわかるでしょう。
しかし、サインを的確に見極められず、強制的に無駄吠えを抑制しようとすると、余計に無駄吠えが増える結果になる場合や犬に強烈なストレスを与えてしまう可能性があるのです。

激しく叱るだけではNG

犬のしつけでNGとされる行為のひとつに、激しく叱ることがあります。もちろん、悪いことをした場合すぐに叱って悪いとわからせることは大切です。しかし、叱ってばかりだと犬はストレスを感じてしまい、異常行動を起こす場合やしつけが上手くいかないこともあるのです。
もし犬の無駄吠えをしつけたい場合は、犬が静かでいてほしい場所で大人しいときには、犬を褒めてあげることで無駄に吠えないことを覚えさせます。繰り返し犬の行動を観察し、大人しくなったところでご褒美を与えたり褒めたりすることで、犬は大人しくすることで飼い主が喜んでくれることを覚えるのです。そのため、飼い主側も無駄吠えのしつけが完了するまで根気が必要になります。しっかりと犬を観察し、原因を突き止め、犬に寄り添って大人しくすることを覚えさせましょう。

具体的な方法

それでは、どのように無駄吠えをしつけるのがいいのでしょうか。例えば、来客に対し吠えてしまう犬の場合、あえて来客が来た設定を作り吠えさせます。はじめは吠えますが、やがて吠えるのを止めるでしょう。犬が吠えることを止めたタイミングで褒めたりご褒美を与えたりします。また、このとき来客役を行った人は退場します。この方法を繰り返すことで、犬は吠えなければ報酬がもらえると思い、無駄吠えが抑えられていくのです。このように、無駄吠えをしてしまう状況をあえて作り出し、繰り返し教えていく方法がおすすめです。このほかにも、苦手なことがある場合は同様の手順でひとつひとつ覚えさせ、吠えなくて良いのだということを教えていきます。
根気よく寄り添い感情に任せて怒らずに教えていくことで、犬との信頼関係を作り一緒に暮らしやすい環境を作っていきましょう。