犬種によってなりやすい?犬の病気について
2018年05月12日
ペットの犬といえどやはり愛すべき家族。いつまでも健康で長生きしてほしいものですね。犬はその種類によって体の仕組みにかなりの違いがあります。そのため、かかりやすい病気も犬種によって様々であり、注意が必要です。では、どのような特徴を持った犬がどのような病気になりやすいのでしょうか?ここでは「胴の長さとヘルニア」、「室内犬と歯周病」、「垂れた耳と外耳炎」の関係について紹介しましょう。
胴が長いとヘルニアになることもある
ミニチュアダックスフンドやウェルシュコーギーなどの足が短く胴体の長い犬は、背骨を中心とする骨やそれに伴う椎間板に大変負荷がかかる体形をしています。そのため椎間板ヘルニアを発症することが多いといわれています。
椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にある椎間板を損傷して変形させてしまうことで脊髄や神経を圧迫してしまう怖い病気です。最初の症状は軽い背中のふるえ程度から始まり、次第に後ろ足を引きずるような動きになります。さらに症状が進むと、後ろ足が動かなくなって自力で排せつができなくなってしまいます。そうなる前にすぐに動物病院で治療を開始しましょう。
治療方法は、症状が軽い段階では痛み止めの薬や運動制限などで様子を見ることもあります。ですが、病気が少し進行している場合には手術が必要です。症状がかなり進行してからの手術の場合では、後ろ足に麻痺が残ってしまう場合がありますので、早めに治療を開始しましょう。
室内犬だと歯周病になりやすい?
犬も人間と同じく歯周病にかかります。歯周病にかかりやすい犬は室内で飼育されている小型犬に多く、その原因は人間が口移しで与える食べ物だといわれています。つまり、人間の歯周病菌がペットの犬に感染している可能性が高いのです。また、犬が集団で飼われている場合、犬同士でも歯周病菌が感染する可能性があります。
犬が歯周病にかかった場合、抗生物質の投与で菌の数を減らすことはできますが、完全に菌を撲滅することはできません。「口臭がきつくなった」、「歯茎の色が赤黒くなった」、「歯茎が下がって歯が長くなった」、「歯石がついて歯が黄色くなった」などの症状がでたら、歯周病の疑いがあります。
歯周病予防には人間と同じように普段からの歯磨きが大切です。小さいうちから歯磨き習慣に慣れさせるようにしつけをしましょう。また、人間が一度口にした食べ物は絶対に犬にあげないように心掛けましょう。
耳が垂れていると外耳炎になりやすい?
ビーグル、ラブラドール、ミニチュアダックスなどのように耳が垂れている犬は、耳の中が蒸れて不潔になりやすいです。不潔なままにしておくと、耳ダニや細菌・真菌の感染やアレルギー疾患などで外耳炎などの耳の病気にかかりやすくなってしまいます。普段のお手入れでは、ガーゼを巻いた指で軽く拭うなどを行って耳を清潔に保ちましょう。
外耳炎の症状は、「耳を痒がる」、「耳が臭う」、「耳からただれが出る」などです。症状が軽い場合は点耳薬だけの治療で済みますので、このような症状が出たらすぐに動物病院に診てもらいましょう。症状が重い場合、動物病院にて耳の洗浄が必要になり、何回か通院しなければならない可能性があります。
ペットの犬の病気をすぐに治すには、早期の治療がとても大切です。飼い主はその犬の特徴とかかりやすい病気をよく理解しておき、常に犬の状態を小まめにチェックしておくことが肝心です。