高齢になった愛犬の飼育方法
2018年09月15日
子犬のころは元気いっぱいに走り回っていても、年齢を重ねるにつれて散歩をねだることが少なくなってきたりします。さらに、老犬にさしかかってきた愛犬は、将来的に介護が必要になる可能性も考えておく必要があります。最後まで責任をもち、愛犬と楽しく一緒に過ごす方法について考えてみましょう。
老犬の基礎知識
ペットフードの品質向上やペット医療の進歩などにより、犬の寿命は長くなる傾向にあります。飼い主にとってはうれしいことですが、老犬になるといままで想像していなかった問題に遭遇することがあります。老犬といわれる年齢にさしかかると、運動機能の衰えがみえてきたり、痴呆のような症状がみられたりすることがあります。食欲の減退や、さまざまな病気にもかかりやすくなるでしょう。なんとなく調子が悪そうにみえるときは、普段より注意して様子をみることが大切です。しかし、何歳からが老犬なのかよくわからないという方もいるでしょう。目安となる年齢は小型犬や中型犬であれば11~12歳を超えたころから、大型犬の場合では8~9歳くらいからが老犬、と一般的にはいわれています。人間の年齢にすると60歳半ばくらいです。
老犬特有の行動とは
老犬になるとよくみられる特有の行動があります。いままでの行動となにか違うと感じたら、痴呆の可能性が考えられます。痴呆の症状がすすんでしまうと、夜になって意味もなく吠え続けたり、昼間は無反応で眠ってばかりなどの行動がみられる場合があります。飼い主を認識することができなくなり、部屋の中をうろうろ歩き回って家具などにぶつかってしまうようなことも起こりえます。また、老犬になると緑内障がすすみ、散歩をしていても周囲が見えづらくなることから、行動全般が遅くなる傾向があります。家の中に物が散らかっていると、転んでしまい怪我につながる危険性が増えるので、ぶつかりやすい家具などを移動するなど安全対策が必要です。日中留守にするときは、徘徊して怪我をするのを防ぐために柵などを用意しておくとよいでしょう。
高齢の犬の介護方法
犬も高齢になると、人間と同じように突然介護が必要になることがあります。犬の介護は人の手助けが欠かせません。犬によってはトイレは外のみ、という飼い方をしている場合、足腰が弱って散歩に出かけられなくなると家の中で用を足すことになります。犬用の室内トイレがない家は、早めに準備しておきましょう。室内でのトイレのしつけも忘れずに行っておきたいものです。さらに、転倒防止のために用意しておきたいのは滑り止めがついたカーペットです。万が一室内で転倒して怪我をすると、寝たきりになってしまうこともあるので注意しましょう。もし、寝たきりになってしまったら、床ずれの心配があります。通気性が確保された床ずれ防止のマットレスを用意して、床ずれしないように頻繁に体の位置をかえてあげましょう。トイレも自力では難しくなりますので、ペット用のおむつが必要になります。愛犬が高齢になってきたら、介護用品の準備をはじめましょう。