犬のこの行動ってなあに?
2016年02月27日
「目は口ほどに物を言う」ということわざがありますが、この言葉は犬にも大いに当てはまります。かわいいペットの仕草にはついつい見とれてしまうものですし、行動によってどんな気持ちか手に取るようにわかると感じる人も多いのではないでしょうか。でも、時には、犬の習性に基づく行動の意味が分からず、これはなんのサインなのだろうかと不思議に思うことがあるのではないでしょうか。今回は、行動から分かるペットの気持ちについて3つの例をご紹介します。
☆可愛すぎる首をかしげるポーズは?
飼い主の顔を見つめて小首をかしげるポーズをする犬を見たことはあるでしょうか。真剣な眼差しでなんとも可愛らしい仕草ですが、これは、考え事をしているわけでも、ぶりっこをしているわけでもありません。実は、これは何か気になる音があるときにそれをよく聴くためのポーズです。首をかしげて耳の角度を調整することにより、右耳と左耳の角度を変え、どの方向から音が聞こえてくるのかを正確に知ろうとしているそうです。なんでもないときに首をかしげているのは、聴力の高い犬にしか聞こえない音に反応しているサインかもしれませんね。また、飼い主が話している顔を見て首をかしげている時には、飼い主の言葉を聞き漏らさないようにしっかり聞いていることの現れと考えることができます。
☆トイレ前にくるくる回る理由は?
散歩の際など、トイレをする前にくるくると回転するのも犬がよくする不思議な行動の一つですね。これは、犬がペットになる前の野生時代の名残と考えられています。用を足している時には無防備な姿勢で後ろ足をさらすことになりますから、敵がいない環境がどうかしっかりと確認することが必要でした。その習性で、トイレの際には散歩中でも自宅でもくるくると回ってしまうというのが本音のようです。くるくると回っているときはパトロール中で緊張状態にあるわけですから、叱ったり、ちょっかいをかけたりせず、思う存分くるくるさせてあげるようにしましょう。
☆毛布や布団をホリホリするのはどうして?
せっかく愛犬のためにふかふかにベッドメークをしてあげたのに、直ぐに眠ってくれず散々毛布などを前足で掘っていて驚いたという人もいるようです。この穴掘りのような行動は、やはり本能に基づくものです。もともと野生時代に犬は、穴を掘って作ったくぼみを寝床にしていました。今でもその名残で、安心して寝られる場所を作るために穴を掘るような仕草をすることがあるようです。寝る前にくるくると回っている時は、犬にとって自分の世界に入り込んで、寝床を整えている楽しい時間なのです。リラックスできるように見守ってあげると良いかもしれませんね。