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犬がえずく!咳込む!原因となる病気の種類

もし犬が急にえずいたり、せき込んで吐いたりしたら、ひょっとすると病気が原因かもしれません。犬においてそのような症状がでる病気としては「気管支炎」や「感染症」「心臓病」などがあげられます。それぞれの症状や対処法について知っておくようにしましょう。

気管支炎など気管支の炎症

気管支炎は人間の病名としてもよく聞くものですが、犬が発症する原因も人間のものと変わりません。その多くは細菌やウイルスが気管支に入り込むことで炎症を起こすのが原因です。症状は、初めのうちは運動したときに軽くせき込むぐらいであるため、「そのうち治るだろう」と考えてしまいがちです。しかし、体調がよくないときや体力の低下に伴って徐々に進行し、そのうちゴホゴホというような痰が絡むせきに変わっていきます。また、病状が進行すると鼻水や発熱、呼吸が荒くなるといった症状がでますので、「せきがなかなか治らない」状態でこのような症状がでた場合は気管支炎を疑うようにしてください。対処法としては、クリニックで気管の炎症を抑える薬やせきどめなどの薬が処方されるので、それを飲ませます。症状がひどい場合には吸引器によって薬を吸引させることもあります。

ジステンパーなどの感染症

感染症にはさまざまな種類があります。えずく・せき込むといった症状が出る場合に可能性が高いのは「ジステンパー」という感染症です。この感染症は「イヌジステンパーウイルス」というウイルスに感染することで発症し、特に子犬においては致死率が非常に高く、感染力が強いため注意が必要です。初めのうちは発熱、食欲不振程度で、体力がなくなると高熱やせき、下痢などの症状がみられます。また、さらに悪化すると痙攣やてんかんといった発作を起こすこともあります。ジステンパーの対処法としては、ウイルスに効く薬がないため保温や脱水症状にならないように点滴をするといった対処療法をとるしかありません。ただし、ワクチン接種によって防ぐことができる病気なので、接種しておくようにしましょう。

僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病

心臓は弁を使って体中に血液を送り出しています。僧帽弁閉鎖不全症とは、その弁が正常に作用しなくなる病気です。便が正常ではなくなることによって血液の逆流や血行が悪くなるといったことがおこり、結果的に肺へ送り込む血液量が少なくなります。その結果、身体が酸欠状態になってしまうのです。初めの症状は、気管支炎同様に運動したりして興奮したときに軽いせきがでる程度で、悪化すると呼吸困難になります。また、肺に水がたまって、肺水腫という別の病気も併発することがあります。対処方法としては手術が必要になりますが、この手術ができる獣医は少ないのが現状です。また、治療にかかる費用も高額になってしまいます。そのため、強心薬や血管拡張薬といった薬によって症状を和らげ、激しい運動をしないといった対処療法を行うことが多いです。

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