犬の気になる匂い!原因と対策
2019年11月30日
犬を飼うことを検討しているとき、気になることのひとつに犬独特の匂いがあります。この犬の匂いの原因はひとつではありません。匂いのする場所や特徴を知っておくと、適切な対策をたてることが可能です。また、犬の匂いが気になるのは、病気が原因である可能性もあります。犬の匂いの原因と対策についてみていきましょう。
犬の体臭の原因は?
犬の匂いの原因のひとつは、体臭です。犬も運動をすると汗をかくことがありますが、この汗は無臭です。しかし、犬の体から発する汗には匂いがすることもあります。これは、犬独特のフェロモンのようなもので、それぞれの犬で匂いが異なり、お互いの個体を識別することができるのです。さらに、犬の皮膚の内側の毛穴から皮脂を大量に分泌すると、細菌が皮脂の成分を分解するときに発酵したり、酸化したりすることで体臭がきつくなることがあります。このように犬は独特の匂いがあり、匂いを発することは通常のことなので、あまり神経質になる必要はありません。しかし、いつもと違う匂いがしたり、体から悪臭がただよってきて気になる場合には、他に原因がある可能性もあるので対策が必要です。
病気かも?気をつけたい犬の匂いとは
犬の匂いの原因が病気であるかどうか飼い主が判断するのは、それほど簡単なことではないでしょう。しかし、犬の体臭になんらかの病気が隠れていることもあるので、気をつけておきたいところです。例えば、アレルギーや寄生虫、ホルモンの分泌になんらかの異常があると皮脂が大量に分泌されることがあります。その結果、体臭がかなりきついと感じるようになったら、続発性脂漏症という皮膚の病気が考えられます。さらに、犬の耳周りから独特の匂いを発していることがあります。少し酸っぱいような匂いがするようであれば、感染症などにかかっている可能性があるでしょう。また、細菌などが耳の中に入り、炎症がおこる外耳炎という病気もあります。耳垢が黄色っぽく粘り気があったり、耳がただれていたりするときには、外耳炎を疑ってみましょう。
今日からできる犬の匂い対策
普段からできる犬の匂い対策は、まず体を清潔に保つことです。雑菌などが体に繁殖してしまうと、体臭がきつくなる原因になることがあります。肛門の周辺は排泄後に尿や便がのこってしまい、雑菌がたまりやすいです。また、耳が垂れている犬は、耳に余分な皮脂がたまりやすくなり、雑菌が繁殖することで匂いを発することがあります。定期的に体を拭いてあげたり、シャンプーをしたりすることで、犬の体を常にきれいにすると、匂いはあまり気にならなくなるでしょう。さらに、食生活も大切です。脂分の多い食べ物を多く与える傾向があると、腸内のバランスが乱れてしまうことで体臭がきつくなることもあります。ドッグフードは栄養バランスを考えて与えるようにすることが匂い対策になります。それでも匂いが解消されないようであれば、皮膚や耳の病気かもしれません。病院で診てもらうことも検討しましょう。