犬の歯が抜ける!歯のトラブルを起こさないために
2019年12月14日
犬を飼うと、突然犬の歯が抜けてしまう場面に直面することがあります。犬の歯について知らない場合、対処法がわからず慌ててしまう人は多いものです。それでは適切に対応することはできません。まずは歯が抜ける原因をしっかりと理解しましょう。この記事では犬の歯について簡単に解説します。
犬が乳歯から永久歯に生え変わる時期
実は、犬にも乳歯と永久歯があります。つまり、犬の歯は抜けるのが当たり前であり、それほど心配する必要はありません。なぜ一般的に知られていないのかというと、抜けてしまった歯は犬がそのまま飲み込んでいることが多いからです。
乳歯が永久歯に生え変わる時期としては、個体差はあるものの、一般的には生後4~5カ月くらいです。そして、1才を迎える頃には生え変わりが終わることが多いです。生え変わる間は犬にとってむず痒く、とにかく目についたものを噛もうとします。それ自体は別に悪いことではありません。しかし、石や椅子といった硬いものを噛んだ場合は口を傷つけることがあるため、タオルなど柔らかいものを置いておくと安心です。また、噛んだものに血が付着することがありますが、少量であれば問題ありません。
成犬になって歯が抜けた!病気の可能性は?
成犬の歯が抜けた場合は注意する必要があります。飼い主の中には加齢が原因であると考える人がいるのですが、成犬の歯が加齢によって抜けることはほぼありません。成犬の歯が抜ける主な原因は歯周病です。歯周病は歯垢などが歯にたまることで歯肉が炎症を起こしてしまう病気です。悪化すると歯が溶けてしまい、最終的には抜けてしまいます。歯周病は痛みを伴うため、うまく物を噛むことができず、消化不良に陥ったり痩せたりすることもあります。また、歯周病がさらに進行すると菌が血液中に流れてしまい、口だけではなく体全体に影響が出始めてしまうのです。そうならないためにも早期に対応しましょう。歯周病になってしまった場合、素人が対応するのは難しいため、動物病院での治療が必要です。
歯周病にならないために歯のケアはしっかりしよう
歯周病の予防方法としては定期的な歯磨きが効果的です。犬は、基本的に虫歯にはなりません。しかし、歯垢などは日々たまっていくため、毎日ケアをするのがベストです。どうしても毎日のケアが難しい場合はデンタルケア食品やケアスプレーを利用しましょう。しかし、これらのケア商品はあくまでもサポートとして使うものであり、ケア商品を使えば歯周病を予防できるというわけではありません。歯磨きをするのが基本であることを忘れないようにしましょう。また、普段歯磨きをしていない場合、急に歯磨きをすると嫌がる犬が多いです。そういうときは、いきなり歯ブラシで磨こうとするのではなく、徐々に慣らしていくのが大切です。まずは歯ブラシで遊ばせることから始めてみましょう。