犬も夢を見る?寝ているときの行動と注意点
2019年12月28日
犬は寝ながら足をバタバタ動かしたり、吠えたりすることがあります。初めて犬を飼う人がその状況を見たら、病気なのかもと不安に思ってしまうことでしょう。もし、犬が寝ている時に不自然な行動をした場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。ここでは、犬が寝ている時の注意点について解説します。
犬もレム睡眠とノンレム睡眠がある
人間の睡眠は、体は寝ていても脳は起きている状態であるレム睡眠と、体と脳の両方が寝ている状態のノンレム睡眠を約90分の間隔で繰り返しています。犬も同様に、レム睡眠とノンレム睡眠があるとされているのです。しかし、犬の睡眠時間は1日約12時間~18時間といわれており、人間のように長時間連続で寝るのではなく、短い時間の睡眠を何度も繰り返すという睡眠の取り方をしています。なぜなら、犬はもともと狩りをする習性があり、獲物や外敵の気配を感じたらいつでも動けるように準備をしているためです。そのため、犬の深い眠りの時間であるノンレム睡眠は全体の約20%だとされており、しっかりと睡眠を取っている時間帯は少ないようです。
犬が夢を見ているときのしぐさ
犬が夢を見るかどうかは分かりません。しかし、寝ている時に不可解な行動をしていることがあります。例えば、寝ている時にくーんと鳴いたり、吠えたりするなどの寝言や尻尾を振る、耳が動く、足を動かすなどです。これらの行動を確認した時に可愛いと思う反面、どこか体が悪いのではと不安になることもあることでしょう。ただ、犬が寝ている時に行っているこれらの行動は無意識でやっていることが多いようです。
人間は、その日の出来事や感情を寝ている時に脳の中で整理するとされています。そのため、犬も寝ている時にその日に起きた楽しい出来事を整理している可能性があるのです。したがって、寝ている時に何かしらのしぐさを見せても不安になることはないといえるでしょう。
病気の可能性は?寝ているときの注意点
犬が寝ている時のしぐさは、場合によっては病気のサインになっていることもあります。もし、足をバタバタと動かしているのにもかかわらず、声をかけても反応がない場合、何かしらの病気の発作が起きたと考えられます。発作の時間帯と継続時間を確認して、必ず動物病院へ連れていくようにしましょう。また、足を動かす時間が長く、しかも動きがいつも以上に激しい場合、それが1日に何回も続くようでしたら脳に何かしらの異常がある可能性があります。場合によっては、MRIや脳波などで検査をする必要があるので、設備の整った動物病院に相談しましょう。他にも、息苦しそうであったり、体を硬くしたりなどの異常な行動があると何かしらの病気の可能性があるため注意が必要です。犬の健康を守るためにも、寝ている時のチェックも忘れずに行いましょう。