犬の伸びには意味がある!?主な原因を知って対処しよう
2020年02月01日
犬の仕草を見ているだけで癒やされるという人もいることでしょう。気持ちがよさそうに体を伸ばす姿にかわいさを感じることがあるかもしれません。しかし、犬の伸びには意味があり、場合によっては病気のサインであるケースもあります。そこで、犬の伸びの主な原因を3つご紹介します。
ストレッチをしている
犬はときどき背中を反らして伸ばし、まるでお辞儀をしているかのようなポーズをとることがあります。また、片方の後ろ脚を空中に浮かしてピーンと伸ばす姿を見たことがあるという人もいるかもしれません。このように犬が伸びの体勢を作ることの理由の1つとして挙げられるのがストレッチです。人間と同じように、体を伸ばすことで凝り固まった筋肉を伸ばして和らげています。お辞儀をしているような姿勢をとるときは、前脚の付け根の筋肉のストレッチを行っていることが一般的です。ただし、犬のストレッチは人間のように意識的に行っているわけではなく、本能的な動作であると考えられています。体を伸ばすと気持ちがいいということを本能で知っていて意識せずに行っている動作なのです。
プレイバウとは?
他の犬と交流しているときや、家族など誰かと一緒にいるときに見せる伸びは、プレイバウの可能性もあります。プレイバウとは、犬が遊びに誘う時に作るポーズです。前脚を伸ばして、頭を下げ、お尻を高く上げた体勢を取ることで、相手に「遊ぼう」と呼び掛けています。プレイバウの姿勢を作ることで、自分は相手に対して敵意がないということを表現していて、友好的な関係を築こうとしているのです。プレイバウであるかを判断する目安となるのが尻尾です。伸びの姿勢を取りながら、犬がうれしいときに見せる仕草と同じように尻尾を振ったり、高く上げたりする様子が見られることがあります。さらに、顔や目線がしっかりと誘っている相手に向いているという点もプレイバウをしているときの特徴の1つです。
祈りのポーズは病気のサイン?
まるでお祈りをしているかのように、犬がお尻を高く上げ、お腹を伸ばした状態で前脚の肘下部分だけを床に着けた姿勢を取っている場合には病気のサインである可能性があります。本来、犬は痛みを我慢する動物です。それにもかかわらず、祈りのポーズにより痛みを体で表現しているときには犬が相当な痛みを感じている可能性が高いと考えられます。特に、強い腹痛を伴う膵炎や、胃がねじれて向きが変わってしまう致死率の高い胃捻転であることが多いため、注意が必要です。また、他にも異物を誤飲してしまっていたり、尿結石といった泌尿器系に異常があったり、胃腸炎であったりするケースもあります。これらの病気が生じているときには、いつもとは違う別の行動を見せることもあるため、注意して観察してみましょう。背中を丸めていたり、すぐに横たわったりといった我慢している様子が見られたり、下痢や嘔吐、食欲不振といった体調の変化があったら、すぐに病院で診察を受けることが大切です。