犬の一般的な睡眠時間は?短くても大丈夫?
2020年10月03日
犬は人間よりも睡眠時間が長いのが特徴です。これから犬を飼いたいと考えているのであれば、睡眠時間がどれくらいなのか、また寝不足によってどのような影響があるのか知っておきましょう。ここでは、犬の睡眠時間が長い理由や睡眠不足を招かないための対策について紹介していきます。
犬は1日の半分を寝て過ごす
人間の平均睡眠時間は6時間~8時間程度といわれています。一方で、犬は12時間以上眠って過ごすのが一般的です。トイプードル・柴犬・パグなどさまざまな犬種がありますが、どの犬種も1日の半分は寝て過ごします。そのため、初めて犬を飼う人は具合が悪いのではと心配になってしまうこともあるでしょう。しかし、犬にとって12時間以上眠って過ごすことはいたって普通のことです。子犬の場合は、さらに睡眠時間が長く18時間~19時間ほど眠ることも少なくありません。
とはいえ、人間のようにまとめて睡眠を取るわけではなく、起きている時間を間に挟みます。犬の睡眠リズムは、人間の睡眠リズムとは少し異なることを頭に入れておくと良いでしょう。
犬の睡眠時間が長い理由とは
犬の眠りの仕組みは、人間と同様にレム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しで作られています。レム睡眠とは浅い眠りでノンレム睡眠は熟睡状態を示します。このバランスがとれているかどうかによって体調も大きく変化するので、質の良い睡眠を確保することが大切です。
人間の場合、ノンレム睡眠が80%程度を占めています。しかし、犬はこのノンレム睡眠が20%程度しかありません。つまり、熟睡している時間よりも浅い眠りのほうが長いというわけです。その理由のひとつに、犬が夜行性であることが挙げられます。獲物を捕らえたり外敵から身を守ったりするために、いつでもすぐに動けるように眠りが浅くなっているというわけです。浅い眠りをカバーするため、そして十分に体を休めるために長い睡眠時間が必要と言えるでしょう。
睡眠不足の影響と対策
十分に眠れている犬と睡眠不足の犬とでは、瞬発力や注意力にも差が生じます。正しい判断をするのに時間がかかることもあればミスをしてしまうこともあるでしょう。また、睡眠不足が続くと体調を崩しやすくなってしまいます。犬と一緒に暮らすならしっかり睡眠が取れるように環境を整えてあげることがポイントです。かわいいからといって一緒にベッドで眠る人も多く見られますが、本来犬は薄暗くて狭い場所で眠ることを好みます。
また、室温が高すぎると寝苦しくなってしまうので、夏場は23度~26度前後に保ってあげると良いでしょう。ただし、柴犬やポメラニアンのように被毛が二重になっているダブルコートの犬種もいればプードルやヨークシャテリアのように被毛が重なっていないシングルコートの犬種もいます。ダブルコートは寒さに強く暑さには弱いので、犬種によって室温を調節してあげると良いでしょう。睡眠不足が気になるときは、部屋の照明を暗くしてゆっくり眠れる環境を作ってあげることが大切です。