犬も快適!ブラッシングのコツ
2016年10月30日
犬を飼うならブラッシングは欠かせないケアの1つでしょう。毛並みをキレイに保つだけでなく、抜け毛やフケを取り除くことができたり、健康チェックができたりといったメリットがあります。また、コミュニケーションの手段にもなります。そこで、ブラッシングが上手にできるよう、そのコツについてご紹介いたします。
☆ブラッシング嫌いの子にならないために
犬がブラッシングを嫌う主な原因には、体を触られるのが好きでない、以前ブラッシングをされた時に嫌な思いをした、ブラシが合っていないという理由が挙げられます。ブラシが合っていない場合はブラシを見直す必要がありますが、体を触られること自体を嫌がる、ブラッシングで嫌な思いをしたという場合には犬をリラックスさせてあげる必要があるでしょう。頭や背中など、犬があまり嫌がらない部分から優しく撫ではじめ、触られることに慣れてきたら撫でる範囲を少しずつ広げていくと、触られることに慣れると同時にリラックスさせることができます。背中をマッサージしてあげるのも効果的です。犬が充分にリラックスしたところでブラッシングをはじめましょう。ブラッシングが気持ち良いと分かれば、次第にブラッシングを嫌がらないようになります。
☆犬種によってブラシを使い分ける
犬がブラッシングを嫌がらないためには、ブラシ選びが重要になります。毛の長さや質に合わせて選んであげるのが基本で、シーズーやマルチーズなど毛の長い「長毛種」であればスリッカーブラシやコーム、ピンブラシを選ぶと良いでしょう。ボクサーやダルメシアンに代表される毛の短い「短毛種」には、皮膚が傷つきにくいラバーブラシや獣毛ブラシが最適です。短毛種であっても、柴犬やシェパードなど換毛期に毛が抜けやすい「ダブルコート」と呼ばれる犬種にはスリッカーブラシが必要になる場合があります。また、ミニチュアシュナイザーやアーフェンピンシャーなど毛がゴワゴワしている「ワイヤー種」にはスリッカーブラシやスクラッチャーが向いています。目の周りや口周りの長い毛にはコームを使ってあげましょう。
☆もつれは少しずつ、優しく
使うブラシが最適であっても、使い方を間違うと犬がブラッシング嫌いになってしまいます。正しく使いこなし、毛並みをキレイにしてあげましょう。基本は毛先から優しく、少しずつとかしてあげること。もつれを解消させようと、いきなりブラシをあてて引っ張ると犬が痛い思いをしてしまいます。毛先から根元に向かって、根気よく丁寧にブラシをあてていきましょう。特にスリッカーブラシは皮膚に傷を入れてしまう恐れがあるため、使い方に注意が必要です。皮膚に対して垂直に使うようにし、余計な力が入らないように柄の部分を鉛筆のように持つと上手に使いこなせます。犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く、弱くできているため、皮膚トラブルを起こさないようにしっかりと気をつけましょう。