犬が怖がる理由と正しい飼い主の接し方とは
2017年06月10日
犬を飼っている人にとっては、その犬は家族の一員で、なくてはならない存在だと感じている人は多いでしょう。その犬と快適に過ごしていくためには、犬の性質をよく理解することが大切です。そこで、犬が怖がっている場合の対処法についてお伝えします。
☆犬は大きな音が嫌い
犬は、人間とは比較にならないほどの聴覚を持っています。可聴域が広く、人間には聞こえない犬笛の音が聞こえますし、周囲の異変をいち早く察知するために小さな音にも敏感に反応できる性質も持っています。犬は、人間が聞こえる距離の4倍も遠くでその音を聞くことができるといわれています。そのため、周囲で大きな音が発生すると、人間には想像できないほどの恐怖を感じている場合もあります。人間の感覚では一般的なレベルの生活音でも、犬にとっては恐怖を感じることがあるのです。例えば、ドライヤーの音や掃除機などの音は、犬にとっては不快なだけでなく恐怖を感じるレベルの音になる可能性があることをよく理解しておく必要があるでしょう。
☆飼い主の優しさが恐怖をあおることも
怖がっている犬に対して、飼い主はいつも以上に優しくしたいと思うものです。しかし、その優しさは逆効果になってしまう場合もありますので、注意が必要です。犬が怖がっている状態は、何か異変を感じて怖がっていることが多いです。そのため、いつもよりも飼い主が優しく言葉をかけたり抱きしめたりしてくると、さらに異変を強く感じてしまう可能性があるのです。また、優しさが伝わったとしても、飼い主が留守にしている間などは優しくしてくれる人を失ったと感じ、さらに強い恐怖心に襲われる危険性もあります。犬が怖がっている場合は、落ち着くまでできるだけ普段と変わらずに接することをおすすめします。
☆犬の性質を理解してあげましょう
犬はそもそもおとなしく家の中で過ごす性質の動物ではなく、獲物を追いかけて捕獲する性質があります。また、社会性が高いという性質もありますので、協調性があり仲間意識も強く、飼い主の行動をよく観察しています。そして、単独で置き去りにされることが苦手な寂しがり屋でもあります。さらに、ストレスを感じる動物でもあります。こういった性質のために、肉体的・精神的なバランスが崩れると恐怖を感じることもあります。そのため、積極的に散歩に連れて行ったり、できるだけ家で留守番させる時間を短くしたりするなどの配慮が必要になるでしょう。これらの犬の性質をよく理解して接することが大切です。