ワンちゃんの歯の健康を保つ方法
2017年07月30日
犬も人間同様に歯磨きをして歯のケアをしないと、口臭や歯周病の原因になります。しかし、犬の歯磨きはどうやってするのか、分からない方も多いことでしょう。そこで、ワンちゃんの歯の健康を守る方法を紹介します。
☆歯垢がたまると歯周病になることも
犬の歯は人間と違い、虫歯になりにくい性質があります。そして、犬は食べ物を摂取する時、あまり噛まずに飲み込む動作をするので歯を酷使することは少ない傾向にあります。しかし、いくら歯そのものが大丈夫でも放っておくと歯周病になる可能性があるのです。歯周病になる原因は、歯の掃除をしない為に、歯垢が歯に付着するためです。歯垢とは、歯に溜まった細菌が唾液に含まれている糖タンパクなどと合わさってできるものです。歯垢が歯につくと、その周辺の歯茎が炎症を起こし、そこへ細菌が侵入して歯の組織がぼろぼろになってしまうという症状が起きます。歯垢はさらに時間が経つと歯石となり、より硬質化します。歯についた歯石の表面はデコボコしているため、より歯垢が付着しやすくなりさらに歯石の層が厚くなって炎症が悪化します。歯についた歯垢、歯石は歯磨きでは取ることはできず、動物病院などの専門家により除去してもらうしか方法はありません。
☆口を触ることに慣れさせる
歯周病を防ぎ犬の歯を守るために、ワンちゃんにも歯磨きをしてあげなくてはいけません。しかし、口の中を掃除してもらうのは犬にとっては慣れない作業なので、まずは歯磨きに慣れてもらうことから始めなくてはいけません。やり方は、まず犬を仰向けで寝かせる状態にします。お腹や頭を撫でてあげて、犬がリラックスしたら口周りや顔を優しく触れてみましょう。顔や口元は犬にとっては敏感な箇所なので、口元を触れるのに慣れさせることが大切です。歯磨きをする際は犬専用の歯磨きグッズがいろいろ販売されていますが、慣れない場合は、ガーゼを水で濡らしてゆっくりと撫でるように歯を拭き取りましょう。この方法は毎日行う必要はなく、数日に一回やるだけで十分に歯の掃除になります。
☆歯ブラシはおもちゃではないと教えましょう
犬用の歯磨きグッズのひとつに歯磨きガムがあります。犬は何かといろんなものを口にくわえるのが好きなので、歯磨き成分のあるガムを口にくわえたり噛んだりすると、それだけで歯磨きの効果があります。しかし、歯磨きガムやガーゼでは、歯と歯の細かい隙間などをきれいにすることはできません。やはり、しっかりと歯垢を落とすには犬用の歯ブラシを使用して歯磨きに挑戦しなくてはいけません。最初はワンちゃんも見慣れない歯ブラシを見て、おもちゃと勘違いしてただ口にくわえて遊ぶかもしれません。しかし、おもちゃではなく歯ブラシだということを教える必要があります。そのため、最初はガーゼ歯磨きの時と同様に、顔や口元を撫でながらゆっくりと磨いてあげましょう。一度の作業で歯を全部磨くのではなく、最初は前歯に歯ブラシを当てて慣れてきたら奥歯も、さらに慣れてきたら歯の裏を、という具合に根気を持って歯ブラシは歯を磨く道具であると教え込ませることが重要です。
ブラッシングしたり体を洗ったりすること同様に、歯磨きも周期的に行ってワンちゃんの歯の健康を守るように心がけましょう。